ツバメが運んできた「ちいさなたね」。
 やがて花が咲き、その花から生まれた「ちいさなわたし」を
 おねえさんは「おやゆびちゃん」と、呼んでくれました。
 
  でも、わたしは…
 
 いじわるな黒猫に追いかけられ、窓から飛び出して
 ガマにさらわれてします。
 
 そのとき、蝶々と魚が、わたしを助けてくれました。
  
  わたしは、お姉さんのところへ戻ろうと…
 
  やがて秋がきて木の葉が散りはじめ、そして冬になり  
 あたりは一面、真っ白な雪におおわれて…
 
 
  おやゆびちゃんがつづる、勇気とやさしさ
  
  …そして…
 
 心あたたまる、ものがたり… 
 
   

 
 
【キャスト】
     宮路 陽子
   馬渡 はるか
     こいけ あい  (人形劇団こいあい)
     山下 遥華  
     中村 和恵  
     佐藤 友紀
     鈴木 芳乃  
     温泉 美智子  (人形劇仲間白い木馬)
 山下 園子  (腹笑会)
     金田一 仁志  (腹笑会)
 松本 直人  (ヨミガタリストまっつ)
     千田 洋美  
     木村 聡  
        

【登場人形】  
 
   ・おやゆび   ・娘(姉)   ・木いちごの精  ・ツバメ
   ・黒猫  ・犬(ドルジュク)  ・母ガマ  ・ガマの息子
   ・てんとうむし  ・こがねむし  ・バッタ  ・カマキリ
   ・太陽  ・野ねずみ  ・もぐら  ・蝶  ・魚
   ・時計  ・フライパン  ・スコップ  ・大鍋  ・食器棚
   ・コーヒー沸かし  ・スプーン  ・フォーク
 

 
 
 
「真冬に春がやってきた」上演に向けて~
 
  親指姫を題材に書かれたこの作品の上演から80年たった今
 北の大地の人形劇人たちの熱い想いで上演されます。
 
  雪に覆われる北の地に、ちいさなちいさなおやゆびちゃんの
 暖かく、やさしい心が雪を溶かし真冬を春にかえてしまう。
 
  そして太陽も、そのやさしさに感動して涙を流すという、
 なんてすてきで壮大な物語でしょう。
 
  世界中がコロナ感染で制約を受け、愚かな戦争がはじまって
 しまった。
 不透明な社会や未来に閉塞感を感じるとき、私たち人形劇人は
 出逢い、話し合い、物を作り、人形劇創造に全力で向き合います。
 観客のみなさんと優しさと暖かさを共有して、太陽の感動を冬の
 札幌に伝えたいと、願っています。
 
  どうかご来場くださいますよう、お願い申し上げます。
 
演出 / 高平和子(人形劇団クラルテ)


 
  
 
 
     
【スタッフ】      
 原作  H・C アンデルセン「おやゆびひめ」より
     アレクサンドル・プルシティンによる戯曲 (渡辺元/訳)
     
 脚本  人形劇団クラルテ上演稿より
        
 演出  高平 和子  (人形劇団クラルテ/大阪)
       
 美術  泉山 桂子  (人形芝居プロジェクト☆ライオン)
       
 音楽  平佐 修
     
 生演奏  手島 慶子  (パーカッション)
   長崎 亜希子  (アコーディオン・バスクラリネット)
   小林 佳奈  (ヴァイオリン)
 
 
     
 美術製作  泉山 桂子
   木田橋 くに子  (人形劇団ひよっこ)
   竹腰 多美子  (人形劇団オペレ)
 高田 洋子  (人形劇団ちちんぷい)
   紺野 ひろみ
     
 演出補  廣瀬 智博  (人形座ともじろう)